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ニュース

夏季暑熱ストレス下における乳牛へのF1体外受精卵ET効果に関する実証試験の実施について(ご依頼)

日頃お世話になっております。グーエンブリオでは今年度、体外受精(IVF)の体制および施設を整備いたしました。
近年、温暖化に伴い乳牛経産牛への暑熱ストレスが増大しており、人工授精による暑熱下での受胎率の低下(生殖器温度の上昇→初期胚の発生異常を誘起)、春生み分娩頭数の減少、秋以降に妊娠牛が増加して、次年度の分娩が夏季に集中し、周産期病が多発して、より生乳生産を低下させる悪循環が北海道においても近年発生しています。北海道も今年10年ぶりの猛暑が予想されています。
乳牛卵子に黒毛和種精液をIVFした高品質なF1交雑種受精卵(雑種強勢で高い生命力が期待される)をトレハロースを用いて改良したニューバージョンの凍結液で保存しました。乳牛の暑熱・リピート対策として、追いETではなく、単体の移植でどれだけの効果が得られるか皆様の協力を得て北海道内限定で実証試験を行いたいと考えております。何卒ご協力のほどよろしくお願いもうしあげます。

実証試験:F1体外凍結受精卵(ホルスタイン雌×和牛雄)の乳牛への移植試験
移植時期:令和7年6月から9月の4か月間
F1卵の交配精液の種類と試験供給価格
北美津久(@8,800円:税込み)
暁之藤 (@11,000円:税込み)
福勝鶴 (@11,000円:税込み)

数量:交配精液によって数量に限りがありますので、ご相談の上、決定させてください。
妊娠鑑定:D30前後の超音波診断または、D60前後の直腸検査による妊娠鑑定を移植先機関にて実施してください。後日、当方より聞き取り調査させていただきます。
効果検証:暑熱期のET実施が不受胎対策ならびに春生み頭数の増加に寄与できるか否かを検証し、効果が確認できれば、次年度での本格的な事業化を検討してまいります。

            

受精卵移植師が入社しました

はじめまして。4月から入社いたしました、受精卵移植師の牛尾 一翔 (うしお かずと)と申します。
生まれは鹿児島で、育ちは兵庫です。
好きなことは釣りと野球観戦です。

中学生のころに読んだ漫画「銀の匙」に憧れて畜産の世界に踏み込みました。
高校は兵庫県立播磨農業高等学校で学び、高校卒業後は北海道の上士幌町にある「全農ET研究所」で三年間研修生として知識、技術の習得に励んでまいりました。

受精卵移植師として1%でも受胎率を高め、また高品質の受精卵を生産できますよう、日々精進してまいりますのでよろしくお願いいたします。

全農繁殖義塾から研修生が来ました

 全農繁殖義塾3年生で受精卵移植師の齋藤悠里さん(静岡県出身)と同じく受精卵移植師の牛尾一翔さん(兵庫県出身)、2年生で人工授精師の三上健竜さん(岩手県出身)が当社の研修に来ました。
現場での採卵・移植の実際を勉強したいとのことで、採卵・移植の助手や採卵牛の選定に同行してもらいました。
研修生の皆さんは、普段は全農ET研究所で採卵の助手や受精卵移植をされていますが、現場の様々な環境の生産者さんに対応したやり方を見て、普段の作業に取り入れてみたいと考えたそうです。また、現場での研修に来たことで、採卵牛の選定のポイントを勉強できたこと、様々な生産者さんから現場の声を聴けたことや飼養管理の違いを知れたことがよかったとのことでした。
当社は全道各地で採卵・受精卵移植を行っていますので、多くの現場で研修することができます。

(写真)受精卵移植の助手を務める牛尾さん
(写真)当社事務所前にて齋藤さん

獣医学生が研修に参加しました

酪農学園大学獣医学類4年の森本えみりさんが当社の研修に参加しました。2泊3日の日程で日高管内の採卵、移植、選畜(翌月の採卵候補牛をエコーで選定)の研修を行いました。
森本さんは以前も研修に参加したことがあったので、手際よく採卵の助手をされていました。
また、採卵終了後の牛を、生産者様の了解を得て直腸検査を体験しました。
過剰排卵処置をされた卵巣は、普段触れる経験がないので、通常の卵巣との違いに驚いたとのことです。
採卵後は、選畜や受精卵の凍結を見学しました。選畜では、当社の獣医師がエコーを見せながら説明を行いました。
森本さんからは「以前参加したときより、大学での勉強が進んでいて知識があったので、内容がより理解できた。 また、実際のエコー画面を見ながら説明を聞けたので勉強になった。」と感想をいただきました。
当社の研修が学生さんの学びの一助となれば幸いです。

獣医学生が研修に参加しました

 酪農学園大学獣医学類5年生の海原あかねさんが当社の研修に参加しました。まずは、浦幌町での4頭の和牛採卵を見学し、生産者様の了解を得て、採卵後の牛の直腸検査を行いました。今まで、過剰排卵処置された卵巣を触診したことはなかったとのことで、貴重な経験だったのではないでしょうか。また、検卵車の中で受精卵の観察を行いました。
 その後は、他地区で新鮮受精卵移植に随行し、ホルスタイン経産と未経産の合わせて30頭ほどの移植を見学、また移植助手の体験もしました。
 海原さんからは「現場での採卵を見たことがなかったので、勉強になった。ETは農家さんに貢献できる素晴らしい技術だと思った。また、スムーズな採卵・移植が印象に残った。」との感想をいただきました。当社での研修が学生さんの学びの一助となれば幸いです。

(写真)採卵後に直腸検査をする海原さん

受精卵移植師が入社しました。

 はじめまして。令和3年12月に入社致しました、受精卵移植師の池上聡一郎(いけがみ そういちろう)と申します。

生まれは京都で、中学3年生のときに北海道帯広市に引っ越し、そこで酪農畜産の世界に興味を持ち、高校は帯広農業高校、大学は帯広畜産大学の別科に入学しました。卒業後は、十勝の農協にて、家畜人工授精師及び受精卵移植師として約4年間勤務して参りました。

 趣味はファイターズ観戦やテニスで、冬はスノーボードにもよく行きます。

生産者の皆様のお役にたてるよう、日々精進して参りますので、これからよろしくお願いします。

CONTACTお問い合わせ

当社では受精卵移植(ET)技術を活用し、
畜産・酪農農家へ国内における優良な乳牛ならびに優良和牛の確保・改良に寄与しています。
お問い合わせなどがございましたら、お電話やメールフォームよりお受けしています。
お気軽にお問い合わせください。

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FAX 01564-7-7178

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